骨粗鬆症の骨折リスク

  • TOP>
  • 骨粗鬆症の骨折リスク

骨粗鬆症性骨折のリスクと予防

骨粗鬆症性骨折のリスクと予防

骨粗鬆症の最も重大な合併症は骨折です。骨折は生活の質を大きく損なうだけでなく、寝たきりや要介護状態の原因となり、生命予後にまで影響を及ぼすことがあります。尼崎市・阪急園田駅1分のまえだ整形外科リウマチクリニックでは、骨粗鬆症性骨折のリスク評価と予防に力を入れています。

骨粗鬆症性骨折のリスク

骨粗鬆症性骨折のリスクには、年齢や骨密度の低下、過去の骨折歴、喫煙や過度の飲酒、骨折の家族歴などが挙げられます。特に一度骨折を経験すると、次の骨折が発生する確率が数倍に高まることが知られています。最初の骨折をいかに防ぐかが、その後の生活を大きく左右します。

年齢 年齢が上がるほど骨折リスクは高まります
低骨密度 骨密度が低いほど骨折リスクは高まります
既存骨折の数 過去に骨折経験がある方は、次の骨折リスクが数倍高くなります
喫煙 骨密度を低下させ、骨折リスクを高めます
過度の飲酒 アルコールの過剰摂取は骨代謝に悪影響を与えます
骨折の家族歴 特に母親の大腿骨頚部骨折歴は重要なリスク因子です
転倒リスク バランス感覚や筋力の低下、視力低下などで転倒しやすい方は骨折リスクが高まります
薬剤の使用 ステロイド薬など骨密度を低下させる薬を長期使用している方

従来は、大腿骨頚部骨折(太ももの付け根の骨折)が寝たきりに直結することで注目されてきました。近年では、脊椎圧迫骨折もまた無視できないリスクとして知られています。背骨の骨折は、姿勢が変化するだけでなく全身の機能に悪影響を及ぼし、生命予後にも関わる可能性があるのです。

大腿骨頚部骨折の影響

太ももの付け根の骨折(大腿骨頚部骨折)は、特に高齢者にとって深刻な問題です。骨折後1年以内の死亡率は10〜20%と高く、約半数の方が骨折前の生活レベルに戻れません。さらに約20%の方が寝たきりや要介護状態になり、再骨折のリスクも高まります。生活の質や生命予後に大きく関わるため、予防と早期治療が極めて重要です。

脊椎圧迫骨折が及ぼす影響

脊椎圧迫骨折は見過ごされやすいものの、身体と日常生活の両方に深刻な影響を与えます。背中が丸くなることで呼吸機能が低下し、息切れや疲れやすさが増加します。消化器が圧迫されると胸やけや逆流性食道炎、さらには食欲不振を引き起こすこともあります。

また、痛みで眠れない日々が続けば気分が落ち込み、外出や活動が減少します。こうした活動量の低下は筋力や骨密度のさらなる減少を招き、次の骨折リスクを高める「悪循環」へとつながります。まれに神経麻痺を伴うこともあり、寝たきりになる危険性も少なくありません。

日常生活に及ぼす影響

日常生活に及ぼす影響

骨粗鬆症による骨折は、身体だけでなく社会生活にも影響を及ぼします。

  • 背中や腰の痛みで行動が制限されると、外出が減り、社会的交流が乏しくなります
  • 活動量が落ちることで骨密度のさらなる低下を招き、再骨折のリスクが高まります

こうした影響は生活の自立度を下げ、気持ちの落ち込みや社会的孤立を引き起こし、結果的に健康寿命を短縮させる大きな要因となります。

骨粗鬆症性骨折の予防

骨粗鬆症性骨折の予防

骨折を予防するためには、骨を強くすることと、転ばない工夫が欠かせません。カルシウムやビタミンD・Kを意識した食事、ウォーキングや筋力トレーニングといった運動、そして定期的な骨密度検査による早期発見・早期治療が重要です。必要に応じて薬物療法を続けることも骨折予防に有効です。

また、日常生活の場で転ばないための工夫も欠かせません。室内の段差をなくす、滑りやすい場所には滑り止めを設置する、足元を明るく照らす、通路に物を置かない、動きやすい服装を心がけるなど、住環境を整えることが転倒リスクを大幅に減らします。

まえだ整形外科リウマチクリニックの取り組み

当院では、詳細な問診や骨密度検査をもとにリスクを評価し、患者さまお一人ひとりに合わせた予防プランをご提案しています。理学療法士による運動指導や住環境の改善アドバイス、薬物療法の選択や定期的なフォローアップを組み合わせ、継続的に骨の健康を支えています。

骨粗鬆症性骨折は
「予防できる骨折」です。

骨密度の低下が気になる方や、過去に骨折の経験がある方は、どうぞお早めにご相談ください。まえだ整形外科リウマチクリニックは、皆さまの健康と安心を骨の側面から支えてまいります。

電話06-6493-1000

LINE

WEB予約

Web予約

AIチャットに質問