執筆者
まえだ整形外科リウマチクリニック
院長 前田 俊恒
関節リウマチは関節に炎症が起こる病気ですが、進行すると全身にもさまざまな症状が現れることがあります。症状は活動期とよばれる病気が活発な時期に強くなり、だるさや微熱といった体全体の不調から、関節の痛みや変形にまで広がります。
リウマチには活発に炎症が進む「活動期」があり、この時期にはからだのあちこちに症状が出やすくなります。微熱や体重減少、貧血、リンパ節の腫れのほか、目や口の乾き、息切れ、だるさ、強い疲労感などがみられることがあります。これらは関節の不調に先立って現れることもあり、注意が必要です。
リウマチに特徴的な症状で、朝起きたときに手や体がこわばって動かしにくくなります。炎症が強いほど長く続きます。
関節が熱っぽく腫れ、動かすと痛みが強くなります。赤く腫れることは少なく、手首や手指の付け根、足の指、ひじ、ひざ、股関節などに出やすく、左右対称に現れることも特徴です。
炎症により関節の中に液がたまり、特にひざに起こりやすい症状です。ひざのお皿のまわりが腫れたり、ひざ裏が袋状にふくらんだりします。
指や手首の腱の周囲に炎症が起こり、腫れや痛みで動きが悪くなります。いわゆる「ばね指」も腱鞘炎の一つで、指が引っかかるように動くのが特徴です。
関節のまわりにある袋状の組織(滑液包)に炎症が起こり、液がたまって腫れ、痛みを伴います。ひじやひざの前面、足関節に多く見られます。
炎症が長期間続くと関節が壊され、筋肉も弱くなって、指が外に曲がったり反り返ったりと独特の変形が現れます。これを「リウマチ変形」と呼び、外反母趾のような変形もその一つです。
ひじやひざなどに米粒〜大豆程度の硬いしこりができることがあります。痛みはありません。
リウマチによって間質性肺炎や肺線維症が起こり、息切れや空咳が続くことがあります。胸膜炎で胸に水がたまる場合もあります。治療薬や感染症が原因となることもあり、正しい診断が必要です。
まれに血管に炎症が起こり、皮膚潰瘍や神経障害、さらには心筋梗塞や腸の血流障害を引き起こすことがあります。
強い炎症が長く続くとアミロイドというタンパク質が体内に蓄積し、腸の下痢、心不全、腎不全などを招くことがあります。
このような症状を「年齢のせい」や「疲れのせい」と思って放置してしまうと、病気が進行し、関節の破壊や生活への支障につながることがあります。しかし、関節リウマチは早期に発見して適切な治療を始めれば、症状の進行を抑え、痛みの少ない生活を続けることができます。気になる症状がある方は、どうぞお一人で悩まずに専門医にご相談ください。尼崎のまえだ整形外科リウマチクリニックでは、丁寧な診察と検査をおこない、安心して治療を受けていただける環境を整えています。